「ハードル低く新たなキャリアに挑戦できる?」ジョブチャレを実際に活用したメンバーに話を聞いてみた

jinjerの社風
「ハードル低く新たなキャリアに挑戦できる?」ジョブチャレを実際に活用したメンバーに話を聞いてみた

今回は、jinjerの人事部門であるCHO室が運営する「ジョブチャレ」と呼ばれる社内異動公募制度についてご紹介します。

実際にどのような制度なのか、運営における特徴やこだわり、また実際に活用したメンバーにもその実体験を聞いてみました。

Profile

【ジョブチャレ運営】茂呂 美帆乃|CHO室 HRBP_Biz

2011年にjinjerの前身であるネオキャリアに新卒で入社。人材派遣の領域でセールスとして活躍。チームリーダー、支店長に従事した後、2019年に同社の新卒採用チームにジョイン。2児の産休・育休を経て、2022年の1月にjinjerにジョイン。現在は、HRBPとジョブチャレのオーナーとして、人事側から事業に携わる。

【ジョブチャレ活用】山内 菜有里|マーケティング部 Paidユニット DMグループ

2020年に新卒でネオキャリアに入社。最初はWeb会議システムのセールスとして配属。その後、「ジンジャー勤怠・人事労務・給与」のインサイドセールスに異動し、見込み顧客のナーチャリングなど商談機会の創出に従事。2022年の12月に、ジョブチャレを経てマーケティング部へ異動。現在はデジタルマーケティング業務を中心に各種マーケティング業務に携わる。

【ジョブチャレ活用】榎本 光|プロダクトデザイン部 PdMグループ

2021年に新卒でネオキャリアに入社し、Web会議システムのセールスとして配属。その後、2021年の10月に「ジンジャー経費」のフィールドセールスとして、顧客との商談やクロージングを担当。そこから2023年の5月にジャブチャレを経て、プロダクトの要件定義や仕様設計をおこなうPdMに異動。現在は、「ジンジャー経費」の要件設計や仕様書作成などに携わる。

ジョブチャレとはどのような制度なのか?

ーまずは「ジョブチャレ」について、どのような取り組みなのか、その概要を教えてください。

ジョブチャレは、その名の通り「ジョブチャレンジ」の略称で、一言でいえば社内公募制度です。ジョブチャレを通じて、社員の自立したキャリアの構築を支援していくプログラムとなります。

社員にとってキャリアの行き詰まりや不安を解消することが目的で、「このまま働いていてよいのだろうか…」みたいな漠然とした不安を持つことは、よくあることだと思います。

女性社員の場合だと、結婚や出産を見据えて20代、30代のキャリアプランで悩み、相談をもらうケースも少なくありません。

そういった行き詰まりや不安に対して、ジョブチャレを通じて従業員が挑戦し成長するきっかけを提供して、jinjerでの長期的な成功を築ける環境をつくりたいと考えています。

ージョブチャレはどのような流れで実施されるのでしょうか?

ジョブチャレでは、まず応募期間があって、受け入れを希望する部署が求人を作成し、社内ポータルにて公開されます。

応募をいただいた後は、まずは人事側で随時面談を実施し、その次に希望する部署の部長と面談をします。そこで双方の合意が得られれば、異動が決定となります。

その後は、人事が現部署の部長と連携を取り、異動のタイミング等を調整して、最終的に確定していくフローとなります。

また、ジョブチャレに関連する制度として、「キャリアラウンジ」というものを設けています。

ジョブチャレは1年に2回実施するのですが、それとは別に、いつでもなんでも人事に相談することができるようになっています。

キャリアアップのタイミングは、個々の状況や会社の業績によっても変わってくるもので、適切なキャリアアップを見極めるのは非常に難しいものだと考えています。

このような時には、社内の中立的な第三機関に相談できると心強いと思っていて、キャリアラウンジは、社内制度でありながら第三者の立場で専門的なアドバイスを提供する仕組みとなっています。

キャリアラウンジに関わる人事側のメンバーは、実際にキャリアカウンセリングの経験が抱負なメンバーが対応しています。

あくまで第三者として客観的かつ専門的にアドバイスをすることを目的としているので、キャリアアップを望まないメンバーに無理にキャリアプランを強要することもなければ、別のステージで活躍したい方に的外れな助言をすることもありません。

「この先、自分が一番輝ける働き方/望んでいる働き方は何なのか」を一緒に考えて、さまざまな可能性を見出していくための制度となっています。

二人がジョブチャレを考えたきっかけ

ー次に、山内さんと榎本さんがジョブチャレについて考えたきっかけについて教えてください。

私は、これまでずっとセールスに携わってきましたが、セールスの第一線で働き続けていった先の未来を考えた際に、迷いや悩みを持つようになりました。

特に入社して3年目の時期に、先輩や同期が、結婚や出産を機会に転職していく動きを目の当たりにし、自身も結婚、出産、育児を考えた際のキャリアパスを模索するようになりました。

セールス職を突き詰めていったほうがいいのか、それとも職種を変えて自身のスキルの幅を広げられるような選択肢を取ったほうがいいのか。

思い悩んだ結果、私は職種を横断し選択肢を広げることを選択しました。

また、jinjerでは早期からマネジメントの機会がありますが、自分がマネジメントする立場になった際に、多様な職種を経験したうえでキャリアについてもアドバイスできるようになりたいと思ったこともあり、ジョブチャレを検討するに至りました。

私も山内さんと同様に、自分のスキルの幅を広げていきたい思いがあり、ジョブチャレに応募しました。

実は入社前から「どこかのタイミングでジョブチャレを活用したい」と考えていたんです。

というのも、私は入社前に明確なキャリアプランを持っていなくて、まずは社会人としての基礎・土台をつくることを目的に営業職に就き、そこから自分に合う仕事やキャリアを模索していこうと思っていました。

今は転職するのが当たり前になってきていると思うのですが、私は同じ会社でキャリアの幅を広げたいと考えています。

転職ではなく同じ会社の中で職種を変えることは、会社のカルチャーや働くメンバーを理解している状態で新しい挑戦ができるので、ハードルが低い選択だと感じています。

こういった背景があって、ジョブチャレに応募しました。

ー異動することに対して、葛藤や不安はなかったのでしょうか?

私は不安よりもワクワクが勝ってました。

異動が決まってから、次の部署であるPdMの責任者である松葉さんに「異動にあたって必要な準備はありますか?」と聞いたのですが、松葉さんは「配属後に取り組んでいけば問題ないから、配属前はそこまで考えなくていいよ」と言ってくれたんです。

PdM
プロダクトマネージャーとして、プロダクトの要件定義や画面設計、仕様書作成などを対応していくポジション

異動先の部署に気を取られることなく、しっかりと引き継ぎに集中できたのは、ジョブチャレのよい点だと感じました。

また、事前に異動先のPdMのメンバーをランチに誘って、実際の業務内容や部署の雰囲気を直接聞いたりして、リアルなイメージを持つことができました。これもジョブチャレならではの部分だと思います。

転職だと、実際に入社してみないとわからない部分が多くあると思うのですが、同じ会社だからこそ、どういう雰囲気なのか、どういう人がいるのか、 事前に情報を得やすかったですね。

私も、ワクワクのほうが大きかったですね。

榎本さんと同じように、「マーケティング部に異動するにあたって、何を準備したらいいですか?」と、責任者の藤本さんにお伺いしたところ、「研修制度は整っているから、まずは今の部署でやってることをやり切ってくれればいいよ」と言ってくださり、業務に関する不安は感じませんでした。

また、異動元となるセールス部署の責任者の竹田さんから、「インサイドセールス部からマーケティング部に異動して、キャリアの良い事例として、後に続く人たちの道をつくってほしい」というメッセージをいただき、その言葉を体現できるように頑張ろうと思いました。

私がマーケティング部に異動してから、マーケに興味がある方やジョブチャレを考えている方から「興味あるんですけど実際どうですか?」と、声をかけてもらう機会が増え、現在では、私含めて4人のインサイドセールス部出身者がマーケティング部で活躍しています。

jinjerでは「The Model型」のセールス組織になっているため、部署ごとに役割が明確に分かれており、どうしても縦割りの構造になるため、他部署との連携は限定的になりがちです。

そこに対して、別部署の役割・機能・ノウハウを理解した社員がどんどん異動していったほうが、新しい視点が加わって気づきが増えるなど、活躍できる場もたくさんあるので、活躍している人材がキャリアに悩んで退職してしまうのではなく、社内の別の場所で活躍できる機会を得れるジョブチャレは、すごくよい制度だと感じています。

PdMでは、実際にお客様が活用するにあたってどういう仕様・要件を設けていくべきか、「ユースケース」を常に意識しているのですが、その中で、実際の活用シーンのイメージがしにくい場面も出てきます。

その際に、私が「セールス時代のお客様や部署のメンバーに聞いてみますよ」と、フットワーク軽く動いてヒアリングすることができているので、開発と現場のかけはしとして貢献できているのではないかと思います。

ーありがとうございます。茂呂さんにお伺いしたいのですが、ジョブチャレ運営におけるこだわりや意識してるポイントはありますか?

大きく2つあるのですが、1つ目は「社員ファースト」ですね。

当然のことですが、社員のキャリアファーストで、 メンバー個々の未来から逆算して提案できることを心がけています。

「今の環境が単純に辛いから異動したいです」みたいな、目先の視点だけではなくて、長期的なキャリアを考えた上で「ここで逃げずにやりきったほうがよいのか、すぐに配置転換したほうがよいのか」など、キャリアラウンジを通して、しっかりと十分に話をして決断しています。

2つ目は、「安心してチャレンジできる仕組みづくり」です。ジョブチャレ、キャリアラウンジについては、秘匿性を守ることを徹底しています。

どうしても、自部署の上長に相談しにくいこともあるじゃないですか。そういった際に安心して人事に相談してもらえるような環境づくりを意識しています。

困ったときに、直接人事に声を届けることができる仕組みになっているので、もっともっと気軽に活用してもらえればと思っています。

私もキャリアラウンジを活用しましたが、茂呂さんが相談にのってくださって本当に心が楽になりました…!実は、jinjerで子育てしているママさん社員と初めて話す機会だったんですよ。

当時の所属部署は比較的若いメンバーが多く、ママさん社員がいなかったので、実際に話してすごく貴重な体験でした。

女性はライフスタイルの変化があり、将来を見据えてどう動けば良いのか、何が正解なのかわからず悩んでいる人も多くいると思います。

これは、経験したことないこと、わからないことで想像できないから怖いんだと思います。知っていたら単純に選べばよいのですが、「どの選択肢があるのかもわからない」という状態なので、行き詰まってしまうのかなと。

そういう中で、働くママの実情や、どういう選択をして今のキャリアを選んだのかお伺いでき、社員の実体験を聞けるのは非常にありがたいものでした。

また茂呂さんから、「”今”自分が大切にしている価値観に沿って選択していけば、自分にあったキャリアを選べる。誰かになる必要はないし、『誰かのようにならないと』と、ストレスに感じる必要はない」という言葉に勇気をもらい、前向きにやりたいことをやろうと思えるようになりました。

新たな一歩を踏み出しやすいのがジョブチャレの魅力

ー最後に、ジョブチャレを活用してあらためてよかったと感じる部分を教えてください。

ジョブチャレを使ってよかったことは、今までやってきたキャリアが無駄にならずに、そのまま自分の強みになって活躍できた部分になります。

例えば、マーケティング部への異動であれば、セールスの業務や組織体制、セールストークの伝え方、お客様のリアルな声など実際にセールスをしてみないとわからないことも多くあると思っていて、その経験値が私の貢献できる強みだと感じています。

マーケティング部で創出したリードをインサイドセールスがアプローチしていくフローになるので、どのようなリードが商談につながりやすいのか、リード創出〜商談のフェーズでどこに課題があるのか、何をすると大きなインパクトにつながるのか、どのデータ、どの数字がどこにつながっているのか理解できている点は、評価してもらえています。

また、プロジェクト推進や営業を”受ける側”の経験ができ、セールスの時とはまた違うスキルを仕事で求められるので、自身のスキルアップを感じています。

特に今までは営業を“する側”だったところから、”受ける側”になってみて、社内提案や稟議を回す大変さがよくわかりました。お客様の立場を経験したことでより一層、顧客理解が深まったと思います。

総じて、役職を上げるだけではないキャリアの築き方ができ、異動して本当によかったと感じています。

「子育てをしながらバリバリ働く働き方ってできるのかな?」って悩んでいるメンバーもいると思うんです。

伝えたいのは、大切にしたい価値観をあきらめることなく、キャリアを選択してほしい。その人それぞれのキャリアがあって、活躍できる場は必ずあるので、そこを相談してチャレンジできる場を設けてくれるのがジョブチャレだと思います。

私は、ジョブチャレを活用して1番よかったと感じたのは、新しい人と出会えて、新しい価値観が生まれたことです。

私は、「何をしているか」よりも「誰としているか」を、価値観として大切に思っていて、PdMのメンバーは、異動しなかったら関わる機会がほとんどなかったので、そういった方々と仕事をすることができて、すごく刺激になっています。

また、最初にお伝えしたように、同じ会社で職種を変えられることがジョブチャレの魅力だと感じています。会社のことを理解できているので、ミスマッチなく職種を変えられることは、新たな一歩を踏み出しやすいです。

あと、これはjinjerのよいところになるのですが、うちの会社は 「自分がこういうことをしたい」と思ったら、一緒に考えてくれたり、相談にのってくれるメンバーが多いので、すごく提案しやすくて、新しいことに挑戦できる環境だと思います。

異動後でも、その部署の中で気になったことがあれば「もっとこうした方がいいんじゃないですか」「こっちのほうがセールスは提案しやすいと思います」と意見を伝えて、自分で資料を作成したり、要件を考えたりできています。

ハードル低く市場価値をあげられる機会がジョブチャレなのではないかと思います。

ジョブチャレを通して、みなさんのキャリアのきっかけ、踏み出す一歩になってもらえればと思っています。

「ハードル低く市場価値をあげられる、成長の機会になる」という声は、私たちとしてもありがたいことなので、少しでもキャリアに関してもやもやを抱えていた際は、キャリアラウンジを通して相談してもらいたいですし、ジョブチャレに応募してもらえれば、しっかりと最後まで寄り添って向き合いたいです。

今後もジョブチャレを活かして、社員のキャリア形成に貢献できればと思います。

この記事を書いた人
nemotojinjer-career
根本慎吾
茨城県高萩市出身。jinjerで広報と人事メディア「HR NOTE」の運営に携わっています。 もともとネオキャリアで人材の営業⇒WEB広告の営業⇒ネオキャリア出戻りでマーケ⇒jinjerでコンテンツマーケ/CRM/広告・SNS運用/ブランディング・PR ⇒広報室の立ち上げ