今回は、「プレスリリースのウラガワ」を紹介する特集、第一弾として、NTTコミュニケーションズ株式会社とjinjer株式会社で共同リリースについてご紹介します。
※プレスリリース公開当時はNTTドコモとして発信していましたが、現在は組織変更によりNTTコミュニケーションズとなっており、「ドコモビジネス」というブランドを展開しています。
今回はプレスリリースのウラガワとして、NTTコミュニケーションズの天池さんと高谷さんから『ビジネスdXストア』への想いや、提携サービスとしてジンジャーを選んだ背景に関してお話を伺いました!
天池 専太郎さん
【ご経歴】
2000年NTTドコモ入社。入社直後からiモードコンテンツビジネスの企画・技術担当を経て、2006年よりタワーレコード社に出向。再度iモードコンテンツビジネスの企画・営業に従事した後、2012年にドコモ・アニメストア社の設立とdアニメストアを立ち上げ、2018年にいちおしパックを立ち上げる。2018年7月より現職。ビジネスdXストアの企画・運営責任者。
高谷 智希さん
【ご経歴】
学生時代は電子情報系の学部を専攻。卒業後の2005年に当時のドコモ北海道社に入社。(ドコモは2008年に1社化)1年目から法人部門のSE担当として、北海道のソリューション販売における技術支援を担当。その後、本社にてサービスの企画・立案・運用を実施し、2021年4月よりビジネスdXストアの立ち上げ・運用業務を兼務している。
ビジネスdXストアが中小企業に提供できる価値
ーまずはビジネスdXストアが生まれた背景に関してお伺いさせてください!
天池さん:日本の9割が中小企業である中、社内の業務効率化が実現できている企業は多くありません。
こうした中小企業のお客様に対して、価値提供できるものは何かを突き詰めた結果、誕生したのが『ビジネスdXストア』です。
ビジネスdXストア®とは
ビジネスdXストアは、ドコモビジネスが厳選したSaaSを利用できるオンラインストア。リモート営業・在宅勤務・労務管理・助成金支援などのSaaSを通じて、中堅・中小企業のお客さまの業務効率化や生産性向上を支援しています。
昨今はDX推進のトレンドもあり、中小企業においてもSaaS導入から業務の効率化を図る企業は増えてきています。
ただ、SaaS導入にあたりその企業特有の障壁があったり、導入後の活用に課題を感じたりする企業が多い実態も市場調査の結果から把握することができました。
ー具体的に中小企業はSaaS導入に対してどのような課題感があるのでしょうか。
高谷さん:企業によってIT投資できる予算に限りがあったり、自社で導入すべき適切なサービスが分からなかったりなど、本当にさまざまですね。
導入するサービスを決めた後も、本格活用するまでにシステム内の設定を整え、業務フローを変更するなど、あらゆる調整が必要だと考えると、「業務の効率化は後回し」になってしまうこともあるでしょう。
ただ、コロナ禍で出社が推奨されず、遠隔での対応が求められ、これまでの手続きや業務フローを変えなければいけない状況に直面した企業も多かったはずです。
これまで紙面でのやり取りをしていた社内業務も、オンラインにシフトさせる必要が出てくる中で、SaaSやクラウドサービスの導入を検討する企業は確実に増えていると思います。
導入負荷を下げる「あんしん」「お得」「やさしい」「便利」
ービジネスdXストアは、どのような価値提供に繋げているのでしょうか。
天池さん:コロナ禍により変化する働き方に合わせ、どこでも活用できるSaaSサービスやクラウドサービスのニーズは高まっています。
しかし実態は、ITに関する知識が十分になく、サービスの導入・活用に対して漠然とした不安を感じてしまったり、あらゆるサービスを比較する時間がなかったりと、導入に至らないケースも多いのです。
これは、特に中小企業や地方企業に顕著な傾向なのではないかと思います。
私たちが提供するビジネスdXストアは、こうした課題に対し「あんしん」「お得」「やさしい」「便利」のコンセプトを持って、その価値を提供していきたいと思っています。
ビジネスdXストアでは、中小企業の方々の課題感に合わせて、世の中に数多くあるソリューションの中から、業務ごとにドコモビジネスがサービスを厳選して提供します。
また、中堅企業や中小企業の方々が導入しやすいように、お求めやすい価格を設定。会社のDX推進をコスト面からもサポートしています。
ービジネスdXストアが提供するソリューションの1つとして、今回ジンジャーを選んでくださりましたが、ジンジャーを提携サービスとして選定した理由などをお伺いしたいです!
高谷さん:ビジネスdXストアの提供サービスとしてジンジャーを選定させていただいたのは、ジンジャーがバックオフィス業務に対する支援機能がそろっていたためです。
天池さん:また、中小企業のお客様でも導入しやすい価格や、人事業務の幅広いサービスを扱っている部分など、サービスとしても魅力的だと思います。
また、「お客様に寄り添っていきたい」という想いがサービスや社風からも伝わってきたこともあります。
「ジンジャー」は、私たちのビジネスdXストアが目指す世界観が似ていることに魅力を感じました。
高谷さん:自社開発のノウハウが社内にあり、働くメンバーの方々の仕事に対する熱量や若さがあふれていて、まさに「開発力」と「熱量」が魅力だなと。
ジンジャーと提携をおこなうことで、お客様の課題や要望を、スピード感を持って形にしていけると感じていますね。
要因の一つとして魅力に感じた「jinjerの社風」
高谷さん:ドコモビジネスとしても、「スピード感」は特に大事にしていた気がします。
世の中の中小企業の課題をリアルタイムで収集し、形にしていきたい想いがありまして。企画から運用まで1年という短い間で、ビジネスdXストアの構想を形にしました。
天池さん:普段プロジェクトをおこなう際には、考えをまとめて形にするまで2年以上かかる場合もあります。今回は中小企業の方々の課題を解決するためにスピード感は特に大切にしましたね。
ーjinjer株式会社でもPhilosophyとして「お客様を世界一大切にする」という考えを掲げています。今回のビジネスdXストアのプロジェクトの中でjinjer株式会社とお客様に対して真摯に向き合っていきたいという方向性が似ている部分もあると思いました。
高谷さん:そうですね、jinjer株式会社の社風も今回ジンジャーと提携させていただいた一つの要因です。
20代が多く、「お客様を大切にする」という会社としての考えも魅力的だと感じています。私たちも負けてられないなと(笑)
天池さん:若い社員さんが多く、仕事に熱心に取り組む姿勢にあふれている。
そして、自社で開発体制が整っているので、「お客様を大切にする」という想いを早いスピード感で形にできる部分も導入を選んだ大きな要因ですね。
お客様に気軽に使ってもらうための販売手法とは?
ーありがとうございます!最後にお二人が考えているビジネスdXストアの将来像に関して教えてください!
天池さん:コロナの影響で在宅勤務が広まってきているからこそ、SaaSをより身近に感じてもらうきっかけづくりをしていきたいです。
高谷さん:社内にITに知見がある方がいなかったり、課題に適したサービス選びが分からなかったりなど、企業によってSaaSに対する認識や知見に差異が出てしまう部分も多いと思います。
天池さん:契約する前にサービスを使ってどんな影響があるかを知ってもらうため、直近ではSaaSの「セレクトショップ」としてサービスを使用していただくことも考えていますね。
高谷さん:そうですね。直接お客様の課題をヒアリングしつつ、中小企業の業務効率化や売り上げにつながるように、サービスの改善にもつなげていきたいです。
天池さん:ドコモビジネスはケータイやネットワークが主力事業ですが、ビジネスdXストアのように、中小企業に特化した「無形商材」は初めてです。まだリリースして間もないですが、DXの推進に少しでも貢献できるようなアプローチができればうれしいですね。
高谷さん:携帯ショップでは全国各地に店舗が存在するので売れる仕組みはできているのですが、ビジネスdXストアとして認知の広め方はもっと考えていく必要があると思っています。
天池さん:そして、コロナによって働き方が変わっているからこそ、SaaSの重要性は増していると思います。jinjer株式会社は自社での開発力や、若い方が多い部分など、中小企業の方々の課題をくみ取ってスピード感を持って形にするために、今後とも一緒に価値提供できたらうれしいです。
jinjer株式会社の「熱意」と「開発力」に期待
今回は、ビジネスdXストアとジンジャーが提携したことによる、ドコモビジネスの想いを中心にご紹介させていただきました!
取材の中で印象的だったのは「業務効率化に繋げるために、コロナによって働き方が変わっているからこそ、中小企業のお客様に手を差し伸べられるようなサービスになりたい」という言葉です。
そして、ジンジャーのように開発を自社でおこない、お客様に対して熱心に向き合っている若い社員が多い部分など、中小企業のSaaS導入によって業務の効率化にスピード感を持てる部分に期待しているとのことでした。
今後とも中小企業の方々のお役に立てるよう、jinjer株式会社共々精進して参ります!
次回のシェアズ!もお楽しみに!